すいみーのきろく

女の子と男の子1人ずつの母。子育てや趣味のこと。うつになったりも。もろもろ記録として残せたらな、と思います。誰かのお役に立てたらさらに嬉しい。

初めての精神科受診

体調不良が続き、いよいよ食べ物が食べられなくなって消化器内科を受診していた1ヶ月半の間、精神科を受診した方がいいのでは…?とちらりと思ったことがありました。

消化器内科で処方される薬がことごとく効かなかったこと、日常で涙ぐむことが増えたこと、いくらなんでもくよくよし過ぎじゃないか?と自分でも思ったことからです。

精神科に対して、さして偏見がなかったと自分で思うのですが、それでも精神科を受診するというのは、他の科に比べてハードルが高いものでした。

やっぱり、家族とか、職場の人からしたら、身近な人が精神科を受診しなければならない状況になったというのはあまり良い心持ちではないよなぁという申し訳なさとか、義両親にどう思われるだろうかとか、いろいろ考えてしまいます。

高校生の頃、そういう課にいたので精神疾患について少し勉強していたのですが、その頃に、まじめで凝り性で融通が効かない自分のことを「うわっ、自分うつ病になりやすい性格ど真ん中だなー」とか軽く思っていましたが、それでも「まさか自分が!」という思いもありました。本当に、まさかそんなわけ、と思いたかったのです。軽い風邪みたいなもので済ませたかった。

でもそんなものでは済まされないくらい辛いのも事実で。思い切って夫に精神科や心療内科を受診した方がいいんじゃないかと思うんだけど…と相談しました。

夫に相談するまでがまず憂鬱で、なんて言われるだろうかとか、「そんな大袈裟な」とか言われたらどうしよう、結構しんどいのに…とか、妻が精神科受診したいとか言い出したらショッキングかなとか、なんて言い出そうかとかぐるぐるしばらく考えていました。

こんな言い方大袈裟だけど、自分の決断を相手に切り出す時って、すごい怖いですよね。

そんなこんなで言い出すまでに精神的に結構消耗したんですけど、ええーい!と思ってある夜お皿の片付けしながら夫に言い出しました。

「あの、私精神科とか、心療内科も、受診した方がいいんじゃないかと思うんだけど…」

夫は「自分から言い出すとは思わなかった」と言って笑いました。

あっさりでした。なんだ、同じように思ってたなら君から言い出してくれよ、こんなに悩んでたのに、と心の中で思いながらも、同調してくれてほっ。

夫に考えを打ち明けてからは、すぐに行動しました。市内の、通いやすそうな病院、クリニックを探して、ネットでの口コミを見比べて…あと受診時間、駐車場はあるかなどなど。で、夫にこことここにとりあえず電話してみようと思う、と報告。夫もネットで調べていてくれて「そこなら良さそうだよね、いいんじゃない」と。

翌日電話。電話の前に、いつからどういう体調不良があるか、内科や消化器内科を受診したこと、いつから仕事を休んでいるかメモを書いて順序よく話せるように用意しました。

ひとつ目のクリニックで出てくれた相談員さんが、話し口調がすごく優しくて、話しながら泣いてしまったのですが、メモを見ながらなんとか自分の今の状態を伝えました。この時の優しい相槌がほんと沁みて、電話口で泣くとすごい話しづらいんですがゆっくり話を聞いてくれて、プロだなぁって思いました。精神科とか心療内科に電話してくる人ってもうすでにヨロヨロ、ボロボロの人たちだと思うから、優しく受け止めてもらえることってすごいありがたい。このクリニックの口コミの良さ、頷ける、とまだ受診もしていないのに思ったりもしました。

で、今の状態、状況、受診したい旨を伝えると、予約日時の調整をしてくれたのですが、予約を入れられるのが2ヶ月先でした…!1,2ヶ月は待つかも、と前もって周りから聞いてましたが、ほんとに2ヶ月先かー!

相談員さんも、もうすでに仕事を休んでいる状態なら早い方がいいですよね、とクリニックよりも早く受診できそうな大きな病院を3つ紹介してくれました。

なのでそのうちの1つの病院に電話。またメモの通りに自分の状態を説明。ここでも話しているうちに情けなくなり泣きながら話しましたが、さっきよりはまともに話せました。慣れかな。

そこでは2週間後に予約を取ることができました。

しかし、ここからも色々あって結局今通っている精神科の病院にいきつきました。ネットワークって宝だな。

 

1回目の受診では、先生の診察の前に聞き取りがあって、生育歴…家族構成とかどこの生まれで小学校の頃の成績とか、家族に精神疾患に罹ったことのある人はいるかとか…いろいろ聞かれました。

そしてまた待ち時間。結構待つって、他のところの口コミでもよく目にしたからすごい待つのも覚悟して行ったけど、ほんとに待ちました。この病院は、時間で予約を取らず、午前枠の受付順で診察するので余計に待ったのかもしれません。この日、初診は3時間待ち。

診察室では、コロナ対策で置いてあるアクリル板が設置されたテーブル越しに先生と向き合ってお話しました。

電話の時と同じように時系列で自分の症状について話して、先生はうんうんと穏やかに相槌をうって聞いてくれて。

空腹を感じても食べたい気持ちがないこと、やる気がないこと、頭が重いこと、外出が億劫なこと、数時間調子の良いときもあること、など話しました。

先生は「○○さんどうですか?職業柄、これかなぁっていう病気の目星がなんとなくついてるのかなって思うけど、何か調べたりとか、ありますか?」と。

私は、おお図星だ、と思いながら「うつ病かなって…思いましたが…」と答えました。先生は「そうですね。」と。

うつ病でした。ほんとに前もって自分の症状とうつ病の症状を調べたりしていたので、びっくりはしませんでした。むしろ違う何かだったらびっくりしていたと思います。

で、今もうちゃんとは思い出せないんですが、処方するお薬の説明があって(確か眠くなりやすいから運転は控えてとか)、先生も私の様子を探りながらお話している感じでしたが、この日はあまり深く掘り下げることはなく終了しました。

後になって、あの時は精神的な負担が大きかったから、うつ病にかかった経緯についてはあまり聞きませんでした、とお話されました。

診察の後はまた少し待ち時間のあと血液検査の為に採血と簡単なアンケート。

そしてお会計、薬局窓口でお薬を受け取る、という流れでした。

この日はうつ病という診断が出て、私はほっとしました。今まで内科や消化器内科で全然治療が進まなかったけど、やっと治療の第一歩が踏み出せた、という気持ちです。

とにかく受診してよかったです。もっと早く受診すればよかったくらい。